痩せることにまつわる話
私は、痩せるための努力をしたことがない。
今まで生きてきたなかで、一度も太ったことがないのだ。
先日受けた健康診断では、痩せすぎだと言われてしまった。
身長が高いわりに、体重が少なすぎるのだそうだ。
食べる量が少ないのではない。
どういう仕組みなのかは分からないが、胃下垂のせいらしい。
こんなことを言うと、「うらやましい」とか「自慢か」とか言われそうだが、ひょろひょろの体は、決していいことはない。
風邪をひきやすいし、見た目もなんだか貧相に感じてしまう。
だいいち、女らしさがいまひとつ足りないような気がする。
対して、私の妹は、私から見ればそんなに太っているとは思えないのだが、いつも「痩せたい」と言っている。
年がら年中なので、ほとんど口癖のようになっている。
思えば、彼女は、あかちゃんの頃からぽちゃぽちゃしていた。
水分をたくさん含んだような、しっとりしたような感じだ。
体質なのだろうか。
大人になった今でも、なんとなくぽちゃっとしている。
やわらかそうな感じも、其の体型も、女の子らしくていいなと私なんかは思うのだが、本人はそうは思わないらしく、痩せるためにいろいろ努力しているのである。
痩せることはいいことだろうか。
ただ痩せているよりも、適度に肉がついて女らしいラインがあるほうが、美しいと私は思う。
だいいち、健康的に見える。
肥満はよくないが、妹のように、そんなに太っていないのに、痩せることにとらわれている人が、けっこう多いのではないだろうか。